大工さんの大工道具 < 墨壺と墨指 >
2018年03月29日 |
◆大工仕事
◆大工道具 いろいろ
大工さんの道具、二つ目は「墨壺」です。
墨壺は、昔は木製のものでしたが今はプラスチック製が多いです。

主に、材木に直線を引く時に使います。
墨壺の中には糸が巻かれていて

ここから糸が出ています。

糸の先についたピン(カルコ)を材木に挿し、

墨壺から糸を出して ピンと張り、指で糸を弾くと
正確な直線を 材木に引くことが出来ます。

線が引けたら、糸車で糸を巻き取っていきます。

こちらは、「墨指(すみさし)」と言います。
墨壺とセットで使われる道具です。

墨壺の墨を、墨指につけながら作業します。
墨指のこちら側では、墨壺で引いた材木の真っ直ぐな線に沿って
差し金を使いながら 細かい線を引くのに使います。


墨指で線を引いたら、今度はその線に沿って
このように材木にホゾ穴を開けることができます。

そして墨指のコチラ側は、材木に 数字や印を書く時に使います。


この数字や印は、建物を建てるときの目印になるものなので
とても大切な印です。
墨壺には、「鶴」と「亀」がついていますが、これは縁起もの。
昔から 「家を建てる」ということは、縁起が良かったのですね^^

勝沢建築では、昔からの道具を大切に使いながら
心を込めて お施主さまのお家を建てています。